
三菱電機の人気冷蔵庫「MZシリーズ」として注目を集めるMR-MZ54K。
2024年モデルとして発売され、多くの家庭で導入が進んでいます。
本記事では、MR-MZ54Kのスペックなどの詳細な機能解説に加え、実際の使用感や使ってみてわかったメリット・デメリットを詳しく解説します。
購入を迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
- MR-MZ54Kってどんな冷蔵庫?
- 実際にMR-MZ54Kを使ってみてどう?
- 同シリーズのWZ55Kと何が違うの?
MR-MZ54Kの主な特徴・独自機能とスペック

まずはMR-MZ54Kの主な特徴、スペック・機能を紹介します。
主な特徴・独自機能としては以下の通りです。
- 幅650mmで540Lの大容量を実現したサイズ設計
- 食材の鮮度を守る「氷点下ストッカー」と「切れちゃう瞬冷凍」
- 全室独立構造とAIによる省エネ・見守り機能
- 身体への負担が軽減される「真ん中野菜室」
これらの主な特徴・独自機能について詳しく解説します。
幅650mmで540Lの大容量を実現したサイズ設計

MR-MZ54Kの最大の特徴の一つは、そのサイズ感に対する容量の大きさです。
本体の幅は650mmと、一般的なマンションや戸建てのキッチンにも設置しやすいスリムさを維持しながら、定格内容積は540Lを確保しています。
「薄型断熱構造SMART CUBE」を採用することで、壁の厚みを抑えつつ断熱性能を維持しているため、庫内のスペースを最大限に活用できます。
ドアは観音開き(フレンチドア)タイプで、通路が狭いキッチンでも開閉がスムーズです。
食材の鮮度を守る「氷点下ストッカー」と「切れちゃう瞬冷凍」

MR-MZ54Kの強みとして、以下の食材保存機能が搭載されている点が挙げられます。
- 氷点下ストッカーD A.I.
チルド室(約0℃)よりも低い氷点下(約-3℃〜0℃)で保存します。
低音ながら独自技術により食品を凍らせず、肉や魚を生のまま約3〜10日間(食材による)鮮度を保つことができます。
また、これにより解凍時のドリップ流出も防ぐことができます。 - 切れちゃう瞬冷凍A.I.
約-7℃で冷凍する機能です。
食品の細胞破壊を抑えながら冷凍するため、解凍の手間がいらず、必要な分だけ包丁でサクッと切ることができます。
これらの機能により、食材の鮮度を効率的に維持することができます。
全室独立構造とAIによる省エネ・見守り機能

この冷蔵庫は、冷蔵室、野菜室、冷凍室、製氷室などがすべて壁で仕切られた「全室独立構造」になっています。
これにより、各部屋の温度やニオイが他の部屋に移るのを防ぎ、効率的な温度管理が可能です。
さらに、全室に搭載されたセンサーとAIが連携し、家庭ごとの扉の開閉タイミングや生活リズムを学習。
「おまかせエコ」運転により、使用頻度の低い時間帯には自動で節電モードに切り替えるなど、電気代の削減にも貢献します。
身体への負担が軽減される「真ん中野菜室」
一般的な冷蔵庫では最下段にあることが多く、重いキャベツや大根、2Lのペットボトルを取り出すたびに腰を深くかがめる必要がありましたが、このモデルなら立ったままの楽な姿勢でスムーズに出し入れが可能です。
料理中に何度も開閉する場所だからこそ、腰への身体的負担が大幅に軽減され、調理の効率もアップします。
また、立った目線で中身全体を見渡しやすいため、奥に隠れた使いかけの野菜に気づきやすく、食品ロスを防げるのも、毎日キッチンに立つ人にとって非常に大きなメリットです。
MR-MZ54Kのスペック表
スペック表は以下の通りです。
| 項目 | 内容 |
| 型番 | MR-MZ54K (2024年モデル) |
| ドアタイプ | 6ドア フレンチドア(観音開き) |
| 定格内容積 | 540L |
| 外形寸法 | 幅650mm × 奥行699mm × 高さ1,833mm (放熱スペース含まず) |
| 設置必要寸法 | 幅660mm × 奥行709mm × 高さ1,883mm (放熱スペース含む) |
| 本体質量 | 118kg |
| 年間消費電力量 | 276kWh/年 (JIS C 9801-3:2015 基準) |
| 冷蔵室 容量 | 298L (食品収納目安 220L) |
| 野菜室 容量 | 103L (食品収納目安 72L / 真ん中配置) |
| 製氷室 容量 | 21L (食品収納目安 4L) |
| 瞬冷凍室 容量 | 29L (食品収納目安 16L / 切れちゃう瞬冷凍A.I.対応) |
| 冷凍室 容量 | 89L (食品収納目安 60L) |
| カラー | グランドリネンホワイト(-W)、グランドグレージュ(-C) |
| 主な機能 | 氷点下ストッカーD A.I.、つながるアプリ、まるごとクリーン清氷 など |
【実機レビュー】MR-MZ54Kを実際に使ってみた感想

スペック表だけでは分からない、実際にキッチンに置いて毎日使ってみて初めて気づいた「MR-MZ54K」の魅力と、生活がどう変わったかを詳しくレビューします。
主な感想をまとめると以下の通りです。
- 「真ん中野菜室」は想像以上に身体への負担が少ない
- 「切れちゃう瞬冷凍A.I.」で料理が大幅時短に
- 「丸洗いできる製氷室」で安心
- 「運転音」はかなり静か
- アプリの「給水通知」が意外と助かる
- 「全室独立構造」で温度が保たれている
- ドアに指紋がつきやすい
- ドアにマグネットは貼れない
これらについて具体的に解説していきますね。
「真ん中野菜室」は想像以上に身体への負担が少ない

以前の冷蔵庫は野菜室が最下段にあり、大根や白菜、キャベツといった重量のある野菜を取り出すたびに腰を深くかがめる必要がありました。
しかし、MR-MZ54Kにしてからは、立ったままの姿勢でサッと取り出せるので、腰への負担が驚くほど軽くなりました。
また、手前のスペースには2Lペットボトルや調味料のボトルを立てて収納できる深さがあり、ここも頻繁に出し入れする場所なので非常に便利です。
上から見渡せるので、「使いかけの人参が奥の方で干からびていた」という食品ロスも大幅になくなりました。
毎日の料理で野菜を多く使う我が家にとって、この配置は「正解」だったと確信しています。
「切れちゃう瞬冷凍A.I.」で料理が大幅時短に

購入前は「本当に冷凍したまま切れるの?」と半信半疑でしたが、使ってみてその便利さに感動しました。
例えば、特売で買った大パックのお肉を、小分けにせずパックのまま「切れちゃう瞬冷凍」に入れても、使うときに必要な分だけ包丁でサクッと切り分けられるのです。
さらに便利だったのが、余ったミートソースやカレーの保存です。
これまではタッパーに入れてカチカチに凍らせると、解凍するまで取り出せませんでしたが、これならスプーンですくって必要な分だけお弁当に入れたり、ドリアに使ったりできます。
解凍という「待ち時間」が完全になくなり、さらにドリップ(旨味成分)の流出も抑えられるため、お肉の味も落ちず、時短と美味しさの両方が手に入りました。
「丸洗いできる製氷室」で安心
地味ですが非常に嬉しかったのが、製氷周りの清潔さです。
給水タンクはもちろん、パイプやポンプまで外して丸洗いできる「まるごとクリーン清氷」のおかげで、カビやぬめりの心配なく美味しい氷が作れます。
これなら子供が飲むジュースや水筒の氷としても安心して使えます。
「運転音」はかなり静か
運転音の静音性も優秀です。
我が家はキッチンとリビングが近い間取りなのですが、テレビを見ていても冷蔵庫の音が気になったことは一度もありません。
夜遅くに帰宅して、静まり返った部屋で飲み物を取るときでも、とても静かに稼働してくれています。
アプリの「給水通知」が意外と助かる
スマホと連携する「つながるアプリ」は最初はおまけ程度に考えていましたが、実際に使うと給水タンクの水切れを通知してくれる機能が非常に便利です。
「氷を作ろうと思ったら水が入っていなかった!」といううっかりミスがなくなり、特に夏場の氷消費が激しい時期には重宝しました。
AIが生活リズムを学習し、自動で省エネ運転をしてくれるため、電気代を気にせず快適に使えています。
「全室独立構造」で温度が保たれている

MR-MZ54Kは「全室独立構造」で、全室に搭載されたセンサーとAIが連携して温度管理をしています。
そのため、一つのドアの開閉により、他に収納しているものが影響を受けることはありません。
そしてその結果、効率的に冷却することができ、電気代の低減にも寄与しています。
実際、設定温度を「普通」にしていてもよく冷えており、電気代も下がっており、非常に満足しています。
ドアに指紋がつきやすい

MR-MZ54Kを使ってみて、唯一気になる点がドアに指紋がつきやすいというところです。
ガラスドアになっているため、触ると指紋が付きやすくなっています。
しかし、各種設定をする操作部がドア前面に配置されていること、そしてそもそもドアの開閉はドアを触るしかないこと。
このことから、必然的にガラス面に触れることになり、指紋がつくことになります。
気にしなけらば全く問題はありませんが、気になる方にとっては面倒でしょう。
そんな方は指紋が見えづらい「リネンホワイト」を選ぶと良いでしょう。
ちなみに我が家では、来客がある際に少しふき取るくらいで、あとは完全に放置しています笑
ドアにマグネットは貼れない
前述の通り、ガラスドアになっていますので、マグネットは貼れません。
我が家では事前に分かっていたので特に問題ありませんが、今使っている冷蔵庫のドアに色々と貼っている方は知っておいた方が良いでしょう。
なお、前面ドアにはマグネットが貼れませんが、サイドには貼れます。
MR-MZ54KとMR-WZ55Kの違いを徹底比較
よく比較対象になるのが、同メーカーの「MR-WZ55K」です。
ここではその違いについて、分かりやすくまとめていきたいと思います。
主な違いは以下の2点です。
- 野菜室と冷凍室の配置(レイアウト)が違う
- MR-WZ55Kの方が容量がわずかに大きい
これらについて細かく解説します。
野菜室と冷凍室の配置(レイアウト)が違う
MR-MZ54KとMR-WZ55Kの決定的な違いは、真ん中の引き出しが「野菜室」か「冷凍室」かという点です。
- MR-MZ54K(本機)
真ん中が「野菜室」。野菜を頻繁に使う、自炊中心の家庭向け。 - MR-WZ55K
真ん中が「冷凍室」。冷凍食品の利用が多い、作り置きを大量にする家庭向け。
MR-WZ55Kの方が容量がわずかに大きい
サイズ(幅650mm×奥行699mm×高さ1833mm)は両モデルとも全く同じですが、定格内容積にわずかな差があります。
- MR-MZ54K: 540L
- MR-WZ55K: 547L
WZ55Kの方が7Lほど容量が大きいですが、実用上の収納力に大きな差は感じないレベルでしょう。
機能面では、どちらも「氷点下ストッカー」や「切れちゃう瞬冷凍」などの主要機能を網羅しています。
選ぶ際は純粋に「野菜室と冷凍室、どちらをよく開けるか」で判断することをおすすめします。
MR-MZ54K購入時の注意点とお得な購入方法
最後に、MR-MZ54Kをお得に購入するための情報と注意点をまとめます。
楽天市場を駆使すると実質価格を抑えられる
MR-MZ54Kは高機能モデルであるため、価格も変動します。
購入前には必ずネットで価格を比較しておきましょう。
特に楽天スーパーセールやお買い物マラソンのタイミングで購入すると、ポイント付与によって実質価格が数万円安くなることもあります。
店頭と各WEBショップをこれまで色々と見てきましたが、その中では楽天市場が最もお得になることが多かったので、まずは楽天市場で探してみることをおすすめします。
設置と配送に関する注意点
WEBショップで購入する場合、玄関先までの配送になるのか、キッチンまでの設置が含まれているのかを確認する必要があります。
また、本体幅は650mmですが、放熱スペースとして左右や上部に数mm〜数cmの隙間が必要です。
搬入経路(廊下やドアの幅)が本体サイズ+10cm程度確保できているかも事前に計測しておきましょう。
【まとめ】MR-MZ54Kを実際に使った感想
最後に、MR-MZ54Kを実際に使った感想をまとめます。
- 「真ん中野菜室」は想像以上に身体への負担が少ない
- 「切れちゃう瞬冷凍A.I.」で料理が大幅時短に
- 「丸洗いできる製氷室」で安心
- 「運転音」はかなり静か
- アプリの「給水通知」が意外と助かる
- 「全室独立構造」で温度が保たれている
- ドアに指紋がつきやすい
- ドアにマグネットは貼れない
いかがでしたでしょうか。
私は「MR-MZ54K」を購入して、本当に良かったと感じています。
購入を悩んでいる方はぜひ前向きに検討してみてください!
そして、便利で充実した生活を手に入れましょう!
























